堀川です

-----Original Message-----
From: Kohichiroh Ohta [mailto:who@example.co.jp]
Sent: Monday, March 13, 2006 9:36 AM
To: who@example.ne.jp
Subject: [ml-msde-beg:01797] Re: データベースの運用やその他について（ RE:
Re: プライマリファイルグループがいっぱい）



>HDDにRAIDが働いているから安心
>
>ではなく
>
>RAIDにはメンテナンスが不可欠である。
>定期的にRAID−DISKの整合性検査等をして
>はじめて信頼性の高いものになる。
>メンテナンスしていないとディスクが
>壊れていることに気づかなかったりして逆に危険である。
>つまり定期的なメンテを前提としている製品であると。

まったく、その通りです。
「RAIDを入れたから安心」では、ありません。
定期メンテナンスが必要です。

システム管理者がおられない普通の会社の場合は、RAIDメンテナンスは
ジョブが自動登録されており、月末にジョブが自動実行されるような初期
設定がされます。

またジョブの結果が保守会社のセンターに送信され、何か異常があれば
すぐに保守会社の人間が交換ディスクを持ってそのサーバーのところに
来て、ディスク交換をして行きます

ですから、PCサーバーの場合は、メーカー保守に入れば、専任の
システム管理者は不在でも、サーバーの運用が可能です。



>> 例えば、保守契約をしないお客様であれば、RAID-5でディスクを３本使う
>> のではなく、RAID-1（２本）にして、残り１本を待機用にしたりします。
>
>これは、RAID-5でなくRAID-1にする理由は何でしょう？

３本で運用しているRAID-5の場合、１本のディスクがDEADになったときは
残り２本で運用を続けます。
ただ、ディスク交換作業が遅れたりして、万が一、残り２本のうち１本が
DEADになってしまったら、そこで、RAIDが崩壊します。

２本のRAID-1の場合（残り１本は待機用）、１本がDEADになると、待機用
だったディスクがRAID-1に組み込まれます。
ですから、RAID自体は正常を保ちます。
さらに、２本になったRAID-1で、１本がDEADになっても、残り１本だけで
運用が可能です。
最後の１本が壊れたときに、RAIDが崩壊します。

メーカ保守に入っていない場合や、RAIDのメンテナンスをしていないときは、
RAIDのディスクの状態に気がつくまで、時間がかかります。

１本がDEADになっているのに気がつかず、そのまま運用を続けて、
もう１本がDEADになるときに、RAIDが崩壊するかどうかが、問題です。

３本しかないRAID-5だと、１本がDEADすると、次は崩壊してしまいます。
３本（１本待機）のRAID-1だと、２本までDEADが許されますので、時間
稼ぎができます。

そのため、メンテナンスをしないRAIDのときは、RAID-1にした方が、
安全というわけです。



>NECのハードウェア保守には加入していません。
>ただこのお話を聞くと、加入を検討すべきですね。

エントリーサーバーの場合は、保守に入らなかったりします。
サーバー自体の価格が下がっているので、壊れたら新しい
サーバーを買い換えたほうが得だという考えです

保守に入るかどうかは、よく考えてから、決めて下さい



>>怖いのが「時々、DEADになる」が
>>どのくらいの頻度なのかということですが。

運次第です。
壊れるときは、ほんと、よく壊れる。

実際はディスクが壊れるのではなく、RAIDコントローラーが、
　　エラーが多発しているので、そろそろ交換したらどうですか？
と言ってきたときに、交換します。

交換して１ケ月も持たなかった運の悪いときもあれば、１年以上運用に
耐えるものもあります。

RAIDを運用するときは、手元に１〜２本は、予備ディスクを置いておくのが
よいと思います


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Epata-IT/日本技術ソフト開発
  　    　堀川　明  (Akira Horikawa)
    ０３月１３日（月曜日）　１０時５３分記
        mailto:who@example.ne.jp
        http://www.horikawa.ne.jp/msde/