Date: Thu, 26 Jan 2006 13:24:37 +0900
From: "Akira Horikawa" <who@example.ne.jp>
堀川です
-----Original Message-----
From: matu [mailto:who@example.co.jp]
Sent: Thursday, January 26, 2006 12:41 AM
To: who@example.ne.jp
Subject: [ml-msde-beg:01745] MSDE 、 SQL サーバー定期バックアップ
>MSDEとSQL2000サーバーそれぞれのやり方を教えて下さい。
Transact-SQL言語レベルでは、MSDEもSQL2000も、同じ
データベースシステムですので、区別する必要はありません。
また、MSDEにはGUI操作で管理を行うツールは、付属しません。
一方SQLServerの方には、Enterprise Managerがあります。
Enterprise Manager上で、バックアップを定義すると簡単です。
SQLServerのライセンスがあれば、そのEnterprise Managerから
MSDEシステムの管理をすることができます。
SQLServerとまったく同様にバックアップなどの定義を行なうことが
できます。
MSDEサーバーの登録方法などは、下巻第10章を参考にして下さい。
バックアップの詳細は、下巻第17章になります。
SQL Server 7.0 MSDE 完全トレーニングテキスト(下)
http://www.gihyo.co.jp/books/syoseki.php/4-7741-0966-5
内容は前のバージョンですが、SQLServer2000でも適用できます
バックアップやリカバリの基礎的な内容は、
『データベースのバックアップとリカバリの克服』
http://www.sqlpassj.org/tokushu/backup/default.aspx
が参考になるでしょう。
特に注意すべき点は、サービスパックを当てたシステムでは、
そのSPの数字(SP1やSP2などの数字)が異なると、システム
データベース(masterやmsdb)に互換性がなくなります。
SP2でバックアップしたシステムデータベースをSP1でリカバリ
することはできません。逆も同様。
このような制約は、サービスパックがシステムデータベースの
内容を修正することから発生します。
ですから、サービスパックを当てる前と当てた後のシステム
データベースのバックアップを実行して下さい。
ユーザが作成したユーザデータベースは、このような制約は
ありません。
サービスパックに関係なく、互換性があります。
また、下記も参考になると思います
MSDE 2000 データベースのバックアップ
http://www.horikawa.ne.jp/msde/msde2000-backup/index.html
MSDE SQLServer バックアップ ツール
http://www.horikawa.ne.jp/msde/support/msde-backup-tool/msde-backup-tool.htm
l
MSDE 2000 バックアップ ジョブ
http://www.horikawa.ne.jp/msde/support/msde2000-backup-job/msde2000-backup-j
ob.html
>1.1日1度行う決まった時間に実行される
>2.バックアップデータはDATなどにコピーされる
>3.障害発生した際はこのバックアップデータを使用して復元させたい
1については、ジョブの作成になります。
Enterprise Managerから、簡単にジョブを作ることができます。
SQL文からでは、「MSDE 2000 バックアップ ジョブ 」でも書きましたが
少々大変です。
2については、バックアップ先がテープになるだけで、ファイル
バックアップと違いはありません。
backup database db_name to tape = '\\.\TAPE0'
3については、バックアップ計画によって復元手順が変わりますので
一概には言えません
その際、データベースの復旧モードに関する理解が必要です。
一般的には、データベースの復旧モードを「フル(完全)モード」で
運用します。
MSDEのデータベースの運用モードは「シンプルモード(ログの切捨て運用)」
が初期値になっているので注意して下さい。
フルモード運用のデータベースが壊れたら、
(1)まず最初に、トランザクションログのバックアップをNO_TRUNCATE
オプション付きでバックアップを実施します。
この命令が失敗したらデータ損失を覚悟して下さい。
(2)バックアップ計画に従って、データベースをNORECOVERYオプションで
復元し、最後のバックアップを復元するときは、RECOVERYオプションです。
以上が復元手順の概要です。
なお、データベースサーバーのマシン的余力が十分にある場合は
(バックアップ命令実行中は負荷が高まるため)、完全バックアップの
命令を数時間単位で実行し、そのバックアップファイルをDISKに
書き出すジョブを作成します。
そのジョブを実行すれば、面倒なバックアップ計画を考える必要は
ありません。
バックアップ命令を実行するときに、SQLのGetdate関数から日付け時刻を
使ってファイル名を組み立てれば、バックアップファイルの履歴管理が
簡単にできます。
replace( convert( varchar , getdate() , 120 ) , ':' , '-' )
(時刻のコロン(:)がファイル名に許されないので、マイナスに変換)
backup database文のバックアップ先ファイル名には、ファイル名を記憶した
変数を書くことが出来ます
backup database db_name to disk = @backup_file_name
運用しているデータベースサーバーのサービスを停止することが
できるのであれば、データベースの物理ファイルをエクスプローラー等
でコピーしても構いません。
データベースのバックアップとリカバリについては、非常に大事な
テーマですので、運用に入る前に、十分に知識習得と練習マシンで
そのオペレーションを確認して下さい。
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Epata-IT/日本技術ソフト開発
堀川 明 (Akira Horikawa)
01月26日(木曜日) 13時20分記
mailto:who@example.ne.jp
http://www.horikawa.ne.jp/msde/
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