堀川です、今晩は

-----Original Message-----
From: Michio Taniguchi [mailto:who@example.co.jp]
Sent: Saturday, July 23, 2005 12:28 PM
To: ML MSDE Fun Club
Subject: [ml-msde-beg:01545] MSDE への接続が出来ない


ドメインネットワークやActiveディレクトリを使用しない、普通の
ワークグループネットワークの場合に限定して説明します。
また、ファイアウォール等はすべて無効で、必要なポート番号が
通るものとします。


【クライアントが使用する接続手段が『名前付きパイプ』の場合】

　『名前付きパイプ』の接続手段は、WindowsのOSレベルでの
認証チェックが合格しないと接続要求が拒否されます。

　そのため
              WindowsのOSレベルでの接続認証が合格した
ものに関して、
         データベースサーバーレベルでのログイン認証
が検査されます。

　　クライアントアプリケーションの名前付きパイプ接続が拒否される
理由の多くは、WindowsのOSレベルでの認証が合格しないで
発生することが多いです。

　WindowsのOSレベルでの認証を合格させる方法には、次の
２種類があります（ワークグループネットワークでの話とします）。


（１）Guestユーザを使用しない方法
　クライアント側Windowsを立ち上げて、Windowsにログオンする
ときに使用するログオン情報（『ログオンユーザ名とそのパスワード』）と
同じログオン情報が、接続先サーバー側にあらかじめ登録して
おく必要があります。

　例えばユーザ名A,パスワードaで、クライアントWindowsを
起動させたときは、同じユーザ情報（ユーザ名Ａ,パスワードa）を
サーバー側にも登録してください。

　この方法の欠点は、クライアント側Windowsのすべてのパソコンで
使用されるログオン情報をサーバー側にも登録する面倒があります。


（２）Guestユーザを使用する方法
　セキュリティ的にはあまり良い方法ではありませんが、原則的に
禁止されているGuestユーザ接続を許可させることができます。
　それによって、サーバー側でユーザ情報を登録するという手間を
省くことが出来ます。

ローカルセキュリティ設定で、以下のオプション操作をして下さい
（データベースサーバー側のWindowsXPでの話です）
　(1)Guestユーザを有効にして下さい
  (2)「ユーザ権利の割り当て」の中の
　　　　　　　　「ネットワーク経由でコンピュータへアクセスを拒否する」
　　　この中にGuestが登録されています。それを削除してください

以上の設定によって、名前付きパイプを使ったSQLServer認証が
できるようになります。



【クライアントが使用する接続手段が『TCP/IP』の場合】

1433番ポートの通信ができれば、データベースサーバー側での
認証となります。
名前付きパイプのようなWindowsのOSレベルの認証はありません。

TCP/IP接続が上手くできない場合は、管理者権限のユーザでcliconfg
を立ち上げて、名前付きパイプを外しましょう。
またデータベースサーバー側でも、名前付きパイプを外すのも良いでしょう。

TCP/IP接続が拒否されるときは、
　　　1433番などの通信ポートが遮断される
　　　TCP/IPのつもりが、名前付きパイプになっている
　　　SQLServerログイン名とパスワードが間違っている
のどれかが原因です。
WindowsのOSレベルの認証が無い分、原因の究明が簡単です。

なおここで言っているTCP/IPとは、ネットワーク上のプロトコルではなく
データベースの接続ライブラリで呼ばれているものを指します。
厳密には、『WinSocket接続（ソケット接続）』のことです。



------------------------------------
（株）日本技術ソフト開発
  　    　堀川　明  (Akira Horikawa)
    ０７月２４日（日曜日）　２３時５８分記
        mailto:who@example.ne.jp
        http://www.horikawa.ne.jp/msde/