堀川です、今晩は

-----Original Message-----
From: Kai_M [mailto:who@example.ne.jp] 
Sent: Wednesday, January 28, 2004 9:28 PM
To: who@example.ne.jp
Subject: [ml-msde-beg:01028] Re: SQLServer2000 のログについて


>気をつけていただくとすれば、
>Reply-To: who@sub.example.jp 

確かに、Reply-To:の設定がありましたね
直に、相手に送信されますね

この論議はこの辺で、終わりにしまして。。。


ところで、トランザクションログのシンプルモードの話がありました。
このシンプルは、「ログの切捨て」と呼ばれ、定期的にデータベース
システムの方で、トランザクションログの内容を破棄して、その破棄した
領域を再利用できるようにしたものです。

このため、トランザクションログファイルの大きさが極端に大きくならない
特徴があります。
また、トランザクションログファイルの管理作業が一切不要になる利点が
あります。

トランザクションログファイルの管理が苦手な場合や、システム管理者が
存在しないときは、「シンプル」モードにするとよいと思います。
ただその代償として、データベースが壊れたときに、壊れた直前への
データベースへの復旧ができないという欠点があります。

このためデータベースで扱っているデータが非常に重要なものであり
データ損失が許されないときは、「シンプル」モードは避けるべきです。

「シンプル」モードは、MSDE2000(SQLServer2000 Desktop Engine)
の既定値です。
しかしSQLServer2000では、「フル」モードが既定値です。
このモードは、すべての更新作業をログに記録します。
このためSQLServer2000では、トランザクションログファイル管理が
必要になります。


データベースのバックアップ方針が、完全バックアップだけであれば
ログ管理作業は難しくありません。

ログファイルの大きさが、大きくなったらログの切捨てを行います。
ログの切捨て操作は、SQLServer7.0のときは存在しました。
しかしSQLServer2000では、メニューから削除されました。

そこで、SQL文を投入して下さい。

　　　　BACKUP  LOG  DB名前  WITH  TRUNCATE_ONLY

この命令で、ログの切捨てです。

この後、必要に応じてログファイルの圧縮操作をしますが、せっかく大きく
成長したログファイルですからDISK容量に問題なければファイルサイズは
そのままにしておくとよいでしょう。
（ファイル拡張時に瞬間的にパフォーマンスが落ちる）

Enterprise Managerの「ファイルの圧縮」操作のところで、ログファイルが
どれだけ使用されているのかがわかります。
８０％ぐらいになったら、再び、ログの切捨てをしても良いでしょう。

あるいは、SQLServerエージェントのジョブに、夜中にログの切捨てを
毎日実行するのでもよいと思います。

「シンプル」モードにするのであれば、「フル」モードにして、エージェントを
使って１日１回のログの切捨ての実行をした方が良いでしょう。
ログを切捨てした後に、必ずデータベースの完全バックアップを実行して
おきます。
このバックアップが復元の基点となります。

ログ管理作業は難しいイメージがありますが、バックアップ戦略が
完全バックアップだけを使う方針であれば、ログ管理は簡単です。
ぜひログ管理作業に挑戦してみて下さい。


PASSJカンファレンスでは、
       http://www.sqlpassj.org/conf2004/session.aspx
「一括ログ記録」モードの危険性についてのテーマに触れます。
よろしければ、ご参加下さい。

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（株）日本技術ソフト開発
  　    　堀川　明  (Akira Horikawa)
    ０１月２９日（木曜日）　００時１２分記
        mailto:who@example.ne.jp
        http://www.horikawa.ne.jp/msde/