Date: Thu, 24 May 2001 11:50:08 +0900
From: 丸山 宏徳 <who@example.ne.jp>
水口さん、こんにちわ。
> > ………これは、成立の過程からも機能面からも動作原理からも、「RDBでは無い」
> > というしか無いのではないでしょうか?(^^;
> RDBMSの「R」はRelationalの「R」です。Relationalであるということ
> と、マルチユーザー向けであるということは別の問題です。Jetはファ
> イル共有型であるがゆえにマルチユーザーユースに向かないのは事実で
> すが、それとは関係なく、Relationalであるということは、これもまた
> 事実です。
これは「見解の相違」ということにしておいてください(^^; とにかく私は、
SQLインターフェースを持っているから、という理由だけで、JetをRDBMSと呼ぶ
気持ちにはなれません。とにかく私が言いたかったのは
> > 私はとにかく、JetからMSDEに乗り換えるには(少なくともデータベースエンジ
> > ン関係においては)まったく違ったマインドセットが必要になることを強調した
> > かったのです。よくある「Accessでほとんど作ってある、あとはSQL Serverに乗
なんです。この点についても、
> これは単に、Jetに対するあなたのアプローチが間違っていただけのこ
> とでしょう。わたしもJetからMSDEに乗り換えましたが、既存のアプリ
> ケーションはDAOとADOの違いを修正するだけで簡単に変更できました。
> Jetは、SQL文は貧弱だし、マルチユーザー向けではないにしろ、立派な
> RDBMSです。
とのお返事を頂きましたが、これにも私は特に反論しません。DAOを通してアク
セスする限り、アプリケーションからはJetも立派なRDBMSに見えますし、アプリ
ケーションがRDBMSを利用することを前提として設計されていれば、そのミドル
ウェアにDAOを使用しようがADOを使用しようがそれほどの違いはありません。
#移植を容易にするにはそれなりの仕掛けが必要ですが、おそらく水口さんは
#既にそのあたりのノウハウはご存知でしょうから……。
私が言いたかったのは「まずは『RDBMSとはなんぞや』から始めましょう」とい
うことなのです。藤田さんが「RDBMSって何?」という概念をご存知でないのは、
メッセージを読み返していただければ明らかだと思います。
別に私は、藤田さんを責めているわけではありません。ワークテーブルによるト
ランザクション制御の必要性に独自に気付いておられる方です。RDBMSについて
少しお調べになられれば、すぐに私など追い抜いてしまわれるでしょう(^^;
ただ、それには「世の中にはRDBMSというものがあり、MSDEもその一つで、それ
はどういう役割を果たしており、排他制御やトランザクション制御は(例外はあ
るにしても)RDBMS側でやるものだ」ということだけは、まず最初に知って頂か
なければならない、と思い、一連のメッセージを書いたのです。
そしてこれは、別に藤田さんに限ったことではありません。Accessから入った人
には結構多い現象です。彼らは排他制御という言葉があることさえ知らず、今日
も多端末からAccessでサーバに置いた.mdbファイルにアクセスしてはデータベー
スを壊し続けています(^^;
私はRDBMSの存在理由は「高速かつ安全に、多クライアントからのデータベース
のアクセスを可能にすること」だと思っています。(速度はさておき)Jetはこ
の条件を満たすことが出来ません。故に私にとってのJetは「SQLインターフェー
スを通じてリレーショナルにアクセスできるISAM」であり、RDBMSではないので
す。ただこれは私の見解であり、水口さんのお考えに異論を挟むものではありま
せん。とにかく私が言いたかったのは
「Accessを通じて利用するにしても、MSDEを使うなら『RDBMSってなんぞや?』
から始めておいた方がいいですよ。特にクライアント=サーバを組むときにはね」
の一文なのです。
丸山 宏徳
E-Mail:who@example.ne.jp
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