堀川です、こんにちは

-----Original Message-----
From: Yawata Manabu [mailto:who@example.co.jp]
Sent: Wednesday, June 22, 2005 10:30 AM
To: who@example.ne.jp
Subject: [ml-msde:01414] Re: Access の ADP に対応する MSDE のバージョンは？


>> このような運用はライセンス的には違反だと言われていますが、
>> 　　　　　マイクロソフト社発売の「SQL Server2000 Workgroup Edition」
>> 　　　　　http://www.microsoft.com/japan/sql/workgroup/default.mspx
>> の登場で、何だかライセンスの扱いがよくわからなくなりました。
>使ってないですが、ざっと見るとGUIツールの付いたMSDE2000のような気が（ｗ
>それ以外にも*きっと*いいことがあるんでしょうが。。。

基本的には、GUI管理ツールが付属し、データベースのファイルサイズ制限が
外れたものです（その他にも多少の違いがあります。下記URL参照）。

SQL Server 2000 エディション別機能表
http://www.microsoft.com/japan/sql/evaluation/overview/Feature.asp

MSDE2000では、データベースのデータファイル容量制限
　　１個のデータベースについて、トランザクションログを除いたデータファイルの
　　容量は２GB以内
という制限があります。

この制限はAccessのMDBデータベースで運用しているユーザから見れば、十分な
大きさですが、時々、Accessで１GBぐらいになっているお客様を見かけます。
その場合は注意が必要です。

MSDEに移行して、データファイル容量が仮に1.5GBぐらいになると、デ−タベースの
メンテナンス作業を実施したら、データファイルが２GBを超えることになって、制限
容量オーバーでメンテナンス作業ができなくなります。

データファイルに関係する様々なメンテナンス作業では、データファイルが拡張され
る
ことを考慮に入れると、MSDE2000で運用できるデータファイル容量の上限は、
1.2GBから1.5GB以内に抑えないと危険です。

ただ、MSDE2000のユーザや、一部のSQLServer2000ユーザでも、様々なメンテ
ナンス作業を省いて運用している方も多いのは事実です。

メンテナンス作業をしている最中に、データファイル容量制限に達して、その作業が
キャンセルされる危険性があるようなデータベースであれば、Workgroupバージョン
が
良いかもしれません。

しかしながらよく考えてみると、そのような規模になるようなデータベースを運用す
る
ためには、それなりのハードウェアに投資しているはずです。
メモリやCPUや、DISK等にお金を使わないと、パフォーマンスは出ません。
当然、それなりの予算を持っていると思われます。
そうなれば、Standard版などを導入しているはずです。
データベースソフト側にお金をケチるとは思えません。


Workgroup版の位置付けは、GUI管理ツールが付属しているという意味合いが
大きいでしょう。

結局、Access2000/XP/2003に付属したMSDE/MSDE2000が使えなかったという
ユーザが多いと思います
Accessプロジェクトの管理ツールでは、ジョブ等の設定はできないので、データベー
ス
エンジンの能力を発揮させることが出来ないでしょう。

本来は、Transact-SQLから何でもできるのですが、SQL言語やストアドを覚えないと
操作できないデータベースは、Windowsユーザには敬遠されるのでしょう。

そのようなユーザの要望を満たす製品だと思います。






>> 聞くところによると、WindowsXPにインストールして、ネットワーク接続を
>> 提供しても良いような話も聞きます
>DBサーバとして使うなら、駄目だったと思います＜XP & 2000 Pro
>ただ、IISを動かして、DBをローカル接続のみで使うならOKと聞いた気が。。。
>＃webサーバなら、10接続までいいらしい

このライセンスについては、
　　公式的回答（ライセンス条項を正しく読む）では、データベースサービスの
　　ネットワーク接続したクライアントへの提供は不可
となります。
IISからローカル接続によって同一マシン上にインストールされたデータベース
への接続は認められている。

ただ質問の問い合わせ先の回答によっては、可能であるような話が返ってくる
事もあります。

ただ注意するのは、Windows2000Pro版やWindowsXPPro版では、物理的な
接続制限が働きますので、クライアント台数が１桁程度の規模しか運用が
できません。
ですから、実務上は、Server版OSが必ず必要となります。

しかし、SQLServer2000 Workgroup版の標準製品は、クライアント台数が
５台までのCALが付いていますので、小規模ネットワーク用になります。
だから、WindowsXPPro版での運用という話がでてきます。
しかもデータベースエンジンがWindowsXPPro版に対してインストール
できるようになっている。


このライセンスについてどうアドバイスしてよいものであるのか、もう私には
わかりません。
使用者自身が自己責任で判断して欲しいものです。


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（株）日本技術ソフト開発
  　    　堀川　明  (Akira Horikawa)
    ０６月２２日（水曜日）　１２時３４分記
        mailto:who@example.ne.jp
        http://www.horikawa.ne.jp/msde/