Date: Fri, 8 Apr 2005 10:12:15 +0900
From: "Akira Horikawa" <who@example.ne.jp>
堀川です、おはようございます
日経BPのITProの翻訳記事
◆無償版SQL Serverはオープン・ソースDBに対抗できるか?
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/WinColumn/20050407/2/
の中で、記事の著作者は、MSDE2000 Release-Aの存在を
知らないようです。
-----ITPro記事引用-----
第1に,MSDEは完全には無償でない。
---------ここまで---------
というような断定をしておりますが、マイクロソフト社の下記URL
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=413744D1-A0BC-479F-
BAFA-E4B278EB9147&displaylang=ja
(1行です)
の、冒頭に、
--------------URL内引用 ここから-------------
Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (MSDE 2000) Release A を
ダウンロードします。これは無償で提供される MSDE 2000 の新規リリースです。
このリリースには、Slammer (W32.slammer) ワーム用の修正プログラムが含まれま
す。
----------------------ここまで-------------------
という記述があります。
つまり、何の条件もなく、無償でMSDE2000 Release A を使用することが
できます。
また、
----------ITPro記事引用----------
つまり,何人かの人がオープン・ソースのデータベースを求めるのは,
彼らが無償版のMicrosoft製品を始めから有力な候補と考えていないからだ,
と私は感じている。
-------------ここまで---------------
と記事の中で述べられていますが、私は、MSDEは有力な候補と考えて
いると思います。
少なくとも運用OSの前提がWindowsの場合は。
Windowsでデータベースを構築するわけですから、MSDEを知らないわけが
ないと思います。
Office-2000の時代から、MSDE、MSDE2000とリリースされ、今だに
知名度が無いのでしょうか?
SQLServer7/2000互換のエンジンが搭載され、その信頼性は、素晴らしい
ものがあると思います。
むしろ、MSDEを採用できない別の理由について、もっと突っ込んだ説明が
欲しいと思います。
この記事の「オープンソースのデータベースを求める」と書かれたデータベースは
Windows上のデータベースのことでしょうか?
記事の中に出てくる,「MySQL」や「Ingres」は、Windows版もLinux版もあります。
残念ながら、記事には、説明がありません。
Windows版の製品だとしたら、MSDEとまったく同じ上の土俵に上がっています。
すなわち、Windowsのライセンスを厳密に守るとすると、Windows2000Pro版や
WindowsXPPro版で、クライアントサーバーシステム(C/S)のサーバー版ソフト
ウェアの運用を行なうことはできません。
つまりC/S運用のデータベースサーバーとして、MSDEもオープンソースの
RDBも、まったく同じWindows Server版OSの上で運用することになります。
(注):同一マシン上に、WebサーバーとDBサーバーが同居する場合は、
Pro版OSでも運用が可能(Webアプリケーションの場合)。
また、Windows2003からは、ライセンスが一部変更になり、Windows Server CALが
必要となります。
http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/howtobuy/licensing/overview
.mspx
---------ここから-------
Windows Server 2003 では、直接的または間接的 (マルチプレキシングサービス )
に
Windows Server 2003 へアクセスするユーザーまたはデバイスごとに CAL を取得す
る
必要があります。
---------ここまで-------
つまり選択の基準を、「導入時のライセンス費用」で選んでいると、
データベース自身のコストではなく(これは無償)、OSやクライアント
アクセスライセンスの費用が問題になります。
この事実に、ITProの翻訳記事は、一切触れられておりません。
つまり、コスト最優先で「MySQL」や「Ingres」を選ぶということは、Windowsの
OSを採用したときのコストが高くなる理由で、OSをWindowsからフリーUnix系
に変えていると思われます。
もちろん、開発者自身がその製品に慣れているという理由も考えられます。
もし将来Windowsに移行する可能性があるシステムであれば、
Sybase ASE Express Edition for Linux
http://www.sybase.com/linuxpromo
を選んで欲しいと思います。
Transact-SQL言語に互換性が高いので、MSDEやSQLServerへの移行が
楽になるので、フリーRDBを使うときはSybaseの製品を選択子に入れるのが
良いと思います。
マイクロソフト社のフリーRDB(MSDEやSQLServer2005 Express)の
使い勝手をよくするためにはWindowsのコストアップの要因を、ぜひ
改善して欲しいと思います。
------------------------------------
(株)日本技術ソフト開発
堀川 明 (Akira Horikawa)
04月08日(金曜日) 10時11分記
mailto:who@example.ne.jp
http://www.horikawa.ne.jp/msde/
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